仲間日記 part-1

告知しておりましたとおり2月20日から3月15日まで、私は東大寺 二月堂で行なわれた修二会のスタッフ役 仲間(ちゅうげん)として、練行衆を含む39名の方々とともに合宿生活をおくり同じ釜の飯を喰って参りました。15日明け方に満行を迎え、撤収後の昼過ぎに娑婆へ戻りましての感想は…楽しかったー♪ お仕事として私が役に立ったのかどうかは棚…というか二月堂の屋根のてっぺんまで上げちゃったうえで、私はひたすら楽しいひと月間でした。それは、ハマっているバンドや劇団の裏方スタッフに抜擢されたようなもの。みなさまにも想像つきますでしょう。

 

イントロ:
4年前、修二会、通称「お水取り」を観に行くことをススメられ二月堂の中へ。修・二・会の3文字をなんと読むのかもわからないまま。そして何が行なわれるのかも知らないまま。「このクソ寒い真夜中に、これからお経とか聴くわけー?正直キッツいよなあ…100%眠いぢゃん…」という態勢だった私なのですが、ほどなくそこで展開された「行」はあまりに音楽的で、あまりにも演劇的。眠気は吹き飛び、完全に度肝を抜かれたのでありました。
それまでに観たこともないパフォーミング・アート。観客もいないのに…いや、参籠している一般の方々はいるにしても、薄暗く、布や格子に遮られてまともには見えはしないし。いやいや、そもそも行のはず!修行といえば孤独で内に向かう印象だし。しかしこれはあまりに魅惑的…と混乱すらしていました。
ジャンルがなんであれ、人前で披露するものならば、そこには脚本や演出があり、オープニングでつかみ→中盤で一度落とし→エンディングに向かって右肩上がりなどの起承転結を盛り込んでいきます。たとえ即興パフォーマンスであったとしても、一見 観客を置き去りにするような前衛であっても、人々に支持を得られるようなアートならば無意識のうちにも そういうドラマを創っているものだと思います。
それにしても観客もいないのになぜ?だったのですが、先日 新聞社の記者さんとお話していて「観音様にお見せしていると考えれば、観客は居られる!」とのお話。そういった意味では春日大社のおん祭りと同じ趣向といえますが、でもテーマは懺悔のはず…
さて、こういうことは私の範疇ではないので研究者やマニアの皆様へお任せするといたしまして、このように音楽目線で修二会にハマってしまった私がスタッフ役である仲間として、1266年目のお水取り内部へ潜入することになるわけです。

しかしながら、これとて公募されるわけではなく「御縁」あってのお声がけ。2008年に開催された「HOTEI+東大寺 布袋寅泰 SPECIAL LIVE-Fly Into Your Dream- 」に参加したことをきっかけに東大寺の森本公穣さんと仲良くさせていただくことになり…か・ら・の…


現場入り:
14日間の公演(我々の用語も当てはめていこうと思います♪)といえばなかなかのロングラン。そのためには仕込みやリハーサルがなければ始まりません。そこで、まずは2月20日から東大寺 戒壇院近くの別火坊と呼ばれる御屋敷にて合宿が始まります。この中での様子は ほぼ公開されていませんので手元には沢山の貴重な写真がありますけれど、これらは私が個人で楽しみます。記述することもしませんです。あしからず〜♪
でも、お堂の中に飾る椿の造花作りや、それを椿の枝に飾る花つけの様子は、この時期のニュースの定番のようですので ご覧になった方も多いかと。私もちゃっかり登場していましたし♪驚いたことに、この作業も含め行を行なう11人の練行衆が自ら手がけることの多いこと&多いこと。まるで小劇場の団員のようでした。この椿の花つくりにしても、何個かやったらあとはパートのおばちゃんに発注したっていいのにって思いますけど、みんなで指先を糊だらけにしながら全部こしらえます。その糊ですら鍋で炊いた自家製。チューブからボンドをチューではないのです〜。この椿の造花は後日に椿の枝に刺して、あたかも満開のように創作されます。これも練行衆が一人一枝担当して仕上げ=各人のセンスが問われる一種の生け花。一貫して手づくりするので、この時点からしてアートです。アンディ・ウォーホルの方がよほど外部発注してたと思います(笑。なぜ造花なのか…薄暗く、油を灯した明かりしかない御堂の中では生花は枯れてしまうので造花を飾ります。でも!ところで!外部の者にはほぼ見えないのですよ。知った方々ならば、なんとなくシルエットでうかがい知ることができるレベル。なのにこんな可愛らしいアイテムをオッサン総出で(笑。

 

椿の花のビフォー&アフター

 

お水取りにはこういう見えない見せないものが山ほどあります。

 

お堂の中に積み上げられる御壇供と呼ばれるお餅も完全手づくり。精米だけは業者さんと思われますが、大釜で湯を沸かし大きなせいろを乗せて米を蒸す。それを交代で杵でつき、手作業で型に入れて円盤状のお餅を作りまくります。朝から夕方までで1000だか2000だか。この作業には練行衆は加わっていなかったと思いますが、お堂の中に積み上げるのは彼等のお仕事。椿の造花を飾るのも同じく。行を行なう場に入れるのは練行衆だけなので、我々も入り口までしか手伝えませんので、かなりの重労働ですよー。

 

<続く>

 

ちなみに明けて3/26は薬師寺の修二会=花会式。こちらでは舞台に上がって奉納演奏させていただきます♪


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